一定期間更新がないため広告を表示しています
何切るテレフォン 第4回
- 2008.09.25 Thursday
- 何切るテレフォン
- 02:29
- comments(2)
- trackbacks(0)
- -
- by RMU
こんにちは、RMUアスリートコースの谷井茂文です。
第4回目の何切るテレフォンは、理解力の低い僕をも
いつもわかりやすい解説で納得させてくれる、
「理論派の極み」ことS級ライセンスの古久根英孝プロにテレフォンです。
谷井「今日の何切るテレフォン、よろしくお願いします」
古久根「うん、よろしくね」
谷井「早速ですが質問に入らせて頂きます。
今回の設定は、東1局東家1巡目、
ドラ
開局早々、ドラ2枚のチャンス手です」
古久根「なんとかアガりたいところだね」
谷井「けれど、どれを切ればいいのか少し迷ってしまう形ですよね…。
まずはイーシャンテンを維持できる・・はどうですか?」
古久根「を切れば余剰牌がないので、覚え始めはを切ってしまいそうだけど、
これは問題外だね。
ピンズに手をかけると、好形のテンパイを組むのが難しくなってしまうから」
谷井「それでははどうですか?」
古久根「を切るとマンズの対応力がなくなってしまうのでよくないね」
谷井「じゃあマンズにも対応出来ていて、イーシャンテンを維持できる
切りがいいって事ですね?」
古久根「と思うだろ(笑)。君はまだまだ麻雀の基本が出来てないね〜」
谷井「え?切りじゃダメなんですか?」
古久根「ダメだね。打でイーシャンテンを維持し、・を引いて
テンパイしても結局イーシャンテンに戻す方がいいよね?
そういう時はイーシャンテン維持に意味はなく、より良いイーシャンテンに
なるようにリャンシャンテンに戻すのが基本なんだよ。
例えば、打とするとピンズを引いた時に、
のようなイーシャンテンになってしまうでしょ?それよりもピンズを引いた時に
のイーシャンテンの方が形が良いよね」
谷井「確かにそうですね。という事は、リャンシャンテンに戻す
かがいいって事ですね!!どちらがいいでしょうか?」
古久根「答えから言うとだね。を切るとを引いた時のロスが大きすぎる。
を切りを引いた形が
を切りを引いた形が
どちらがいい?」
谷井「前者のほうがいいと思います。」
古久根「そうでしょ。切りの後にを引くとドラは切ることになるけど、
マンズとピンズのくっつきのイーシャンテンになるのでむしろ大歓迎。
この手牌は、マンズかソウズの愚形が処理されての、
くっつきのイーシャンテンになるのがベストなんだよ。
ドラがという事で間違えやすいけど、ドラにはとらわれずに
和了りを逃しにくいを選択すべきだね」
谷井「を切る人は、その後にを引いたら何を切るのでしょうか?
僕はを切るのがいいと思いますが…」
古久根「それでいいと思うけど、を切ったりして間違える人も出てきそうだね。
そういう事も含めてシンプルな打がいいんじゃないかな」
谷井「なるほど。解説を聞く前には難しく思えた手牌ですが、
今はどのように打つべきか理解出来ました。
今日はありがとうございました。また質問させて頂きます!」
古久根「まだ技量が低い若手選手は、もっと積極的に
こういう質問をしたほうがいいと思うよ。
そうしないといつまでたっても強くなれないからね」
僕が古久根さんに麻雀を教わり始めたのは、今から約4年前。
フリーで毎日のように打っていたものの、どこか伸び悩んでいた時期でした。
殻を破れないでいた僕に麻雀を教えてくれ、
それ以来フリーでの成績が飛躍的にアップしました。
向上心のある人は、早くいい環境を見つけて下さい。
それが強くなるための一番の近道だと思います。
せっかくRMUには強い打ち手が揃っているのですから、
これを活かさない手はありませんよ。
(文責・谷井 茂文)
第4回目の何切るテレフォンは、理解力の低い僕をも
いつもわかりやすい解説で納得させてくれる、
「理論派の極み」ことS級ライセンスの古久根英孝プロにテレフォンです。
谷井「今日の何切るテレフォン、よろしくお願いします」
古久根「うん、よろしくね」
谷井「早速ですが質問に入らせて頂きます。
今回の設定は、東1局東家1巡目、
ドラ
開局早々、ドラ2枚のチャンス手です」
古久根「なんとかアガりたいところだね」
谷井「けれど、どれを切ればいいのか少し迷ってしまう形ですよね…。
まずはイーシャンテンを維持できる・・はどうですか?」
古久根「を切れば余剰牌がないので、覚え始めはを切ってしまいそうだけど、
これは問題外だね。
ピンズに手をかけると、好形のテンパイを組むのが難しくなってしまうから」
谷井「それでははどうですか?」
古久根「を切るとマンズの対応力がなくなってしまうのでよくないね」
谷井「じゃあマンズにも対応出来ていて、イーシャンテンを維持できる
切りがいいって事ですね?」
古久根「と思うだろ(笑)。君はまだまだ麻雀の基本が出来てないね〜」
谷井「え?切りじゃダメなんですか?」
古久根「ダメだね。打でイーシャンテンを維持し、・を引いて
テンパイしても結局イーシャンテンに戻す方がいいよね?
そういう時はイーシャンテン維持に意味はなく、より良いイーシャンテンに
なるようにリャンシャンテンに戻すのが基本なんだよ。
例えば、打とするとピンズを引いた時に、
のようなイーシャンテンになってしまうでしょ?それよりもピンズを引いた時に
のイーシャンテンの方が形が良いよね」
谷井「確かにそうですね。という事は、リャンシャンテンに戻す
かがいいって事ですね!!どちらがいいでしょうか?」
古久根「答えから言うとだね。を切るとを引いた時のロスが大きすぎる。
を切りを引いた形が
を切りを引いた形が
どちらがいい?」
谷井「前者のほうがいいと思います。」
古久根「そうでしょ。切りの後にを引くとドラは切ることになるけど、
マンズとピンズのくっつきのイーシャンテンになるのでむしろ大歓迎。
この手牌は、マンズかソウズの愚形が処理されての、
くっつきのイーシャンテンになるのがベストなんだよ。
ドラがという事で間違えやすいけど、ドラにはとらわれずに
和了りを逃しにくいを選択すべきだね」
谷井「を切る人は、その後にを引いたら何を切るのでしょうか?
僕はを切るのがいいと思いますが…」
古久根「それでいいと思うけど、を切ったりして間違える人も出てきそうだね。
そういう事も含めてシンプルな打がいいんじゃないかな」
谷井「なるほど。解説を聞く前には難しく思えた手牌ですが、
今はどのように打つべきか理解出来ました。
今日はありがとうございました。また質問させて頂きます!」
古久根「まだ技量が低い若手選手は、もっと積極的に
こういう質問をしたほうがいいと思うよ。
そうしないといつまでたっても強くなれないからね」
僕が古久根さんに麻雀を教わり始めたのは、今から約4年前。
フリーで毎日のように打っていたものの、どこか伸び悩んでいた時期でした。
殻を破れないでいた僕に麻雀を教えてくれ、
それ以来フリーでの成績が飛躍的にアップしました。
向上心のある人は、早くいい環境を見つけて下さい。
それが強くなるための一番の近道だと思います。
せっかくRMUには強い打ち手が揃っているのですから、
これを活かさない手はありませんよ。
(文責・谷井 茂文)
何切るテレフォン 第3回
- 2008.04.24 Thursday
- 何切るテレフォン
- 00:58
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by RMU
こんにちは、鈴木智憲です。
大好評(!?)の何切るテレフォン第3回目は
私鈴木が「寡黙な王者」こと阿部孝則プロに電話します。
阿部さんと言えば、プレイヤーの横顔でも紹介されているように、
非常に我慢強く、常に淡々と打ち、気配が表に出ないという凄い打ち手です。
観戦していて「さすがにここは勝負か!?」という局面でも、
簡単には打たずに当たり牌を止めてテンパイを入れたり、
勝負所ではきっちりアガる場面を何度も目の当たりにしてきました。
私も目標としている選手であり、最近はよく観戦させて頂いてます。
その中で印象に残った局に関して質問してみました。
今回は「何切る」というより「どう打つ?」と言った方が、
合っているかもしれませんが…。
まずは某タイトル戦の本戦、半荘2回勝負の1回戦目からです。
(半荘2回を打ってトータルポイント上位2名が勝ちあがり)
鈴木「遅くにすいません。○○戦の時の事で質問なんですが、覚えていますか?」
阿部「うん、牌姿さえ言ってくれれば大体答えられると思うよ」
鈴木「ずっと先手を取れず、苦しい戦いが続いていて、
ラス目で迎えた一回戦目のオーラス、ドラが暗刻の手が入りましたよね?」
ツモ ドラ
・前巡に打としている
・マンガンはツモでも出アガりでも3着、跳満をアガっても2着には届かない
鈴木「阿部さんはここから、を切ってダマテンにしましたよね?
役を作ることが難しいこの手牌だと、を切ってリーチを打つ人が結構多いと思うんですよ」
阿部「たしかにそうだね。
でも切りのもろ引っかけリーチでそう簡単にアガれるわけじゃないし、の場況も良くは見えなかった。
俺はこういう局面だとほぼを切り、両面への手変わりを考えるね」
鈴木「そういえば、阿部さんってこういうリャンカン選択の時は、大体外を切ってヤミテンですね。
僕がファクトリーでカンのリーチを打った時もを切ってヤミテンがいいって仰ってましたね。
まあ、あの時はかなりがいい場況だったんですが(笑)」
阿部「まあ、そういう場合は引っかけリーチも全然アリだと思うけど、
やっぱりここではを切るよ」
結果、すぐにをツモアガって、大きなラス抜けをします。
鈴木「あのマンガンツモは本当に大きかったですよね。
そして2回戦なんですが、オーラスを迎えて非常に微妙なポイント状況でした」
※阿部(西家、トップ目)から見て1回戦トップが対面(ラス親)、
1回戦2着が上家(南家)、下家(北家)は大きくマイナスしてほぼ目無し
・対面と上家は1100点差で対面が上。
・上家はこの半荘で二着目に浮上すれば勝ちあがり。
よって阿部は上家を二着目に上げないように、半荘を終わらせなければならない。
阿部「いや〜ホント微妙な点数状況だったよね。
親から1300点は当たれない。1000-2000はOKだけど、1300-2600はダメ(笑)。
2000-4000だとトータルで親をまくれるからOKなんだけど」
鈴木「正直、僕は完璧には把握してなかったんですけど、
そんなにシビアな状況だったんですか!?
ホント難しいですよね、条件戦って。
僕も最終局で1000点をアガれば残って…(略)」
阿部「で、とにかく早くテンパイを入れて、アガりきらなきゃいけないんだけど…」
鈴木「手がまとまらない9巡目、なんと親がドラのをリリースと」
阿部「驚いたよね。親は平穏に終わらせればいいわけだから。
でもまあ、ドラを切ったからにはテンパイと読むよね。
俺としては親にアガってもらってもOKだし」
鈴木「最悪な事にそのドラに当面の敵である上家がポンの声をかけるわけです。
上家も高い手はいらないんだから、あまり目立ちたくはなかったでしょうけど」
阿部「上家にアガられないように、手牌を進めなきゃいけないと思ってたら、なんと親がチー。
まだテンパってなかった。まあ、それでもアガってくれりゃいいんだけどさ」
その時の阿部の手牌が
ツモ
鈴木「ここに4枚目のを引いてくるんですよね。
阿部さんは少考してを切るんですが難しかったですね。
対局終了後に多井さんや古久根さんが来て、
微妙だけどカンした方が良かったんじゃない?と言っていました」
阿部「もちろんカンもあるんだけど、
カンして1300点以上の手になると対面の親からアガれなくなるんだよね。
さすがに親もチーでテンパイだろうし」
鈴木「最悪でもテンパイはしなくちゃいけないから、カンしてツモを増やした方が良い気もするのですが…、
う〜ん、微妙ですね。正直どう打つのが良いのかわからないです。
そして結局、テンパイしないまま終盤に上家に超危険牌のを引いて、オリるんですが…」
阿部「テンパイしてたら当然切るんだけど、ノーテンだからね。
ドラを切った親は途中からオリてたから、俺はテンパイしててもアガらなきゃ無意味。
だからは切らないよ」
結局上家の1人テンパイで終局し、阿部さんは+20オーバーにも関わらず、
卓内3位で残念ながら敗退となってしまいました。
ちなみに、上家の待ちはだったそうです。
敗退したとは言え、最後までプロの麻雀を見せてくれました。
鈴木「ありがとうございました。またお話させてください」
阿部「おう、いつでも大丈夫だよ」
こうして「どう打つテレフォン!?」は終わったわけですが、
改めて感じたのは阿部麻雀の太い芯でした。
安易に引っかけリーチを打たなかったり、アガらなきゃいけないのにしっかり危険牌を止めたり、
どんな状況でも自分の麻雀を打っているという事に驚きました。
局面、局面で多少の打ち筋の変化はありますが、根っこの部分は全く変わらないのです。
文章にしてみると、普通にできそうな気がしますが、実戦ではとても難しい事です。
私を含めこれからの選手には、この辺りを見習って精進していくべきだと感じました。
以上、鈴木智憲でした。
次回の「何切るテレフォン」もお楽しみに。
文責・鈴木 智憲
大好評(!?)の何切るテレフォン第3回目は
私鈴木が「寡黙な王者」こと阿部孝則プロに電話します。
阿部さんと言えば、プレイヤーの横顔でも紹介されているように、
非常に我慢強く、常に淡々と打ち、気配が表に出ないという凄い打ち手です。
観戦していて「さすがにここは勝負か!?」という局面でも、
簡単には打たずに当たり牌を止めてテンパイを入れたり、
勝負所ではきっちりアガる場面を何度も目の当たりにしてきました。
私も目標としている選手であり、最近はよく観戦させて頂いてます。
その中で印象に残った局に関して質問してみました。
今回は「何切る」というより「どう打つ?」と言った方が、
合っているかもしれませんが…。
まずは某タイトル戦の本戦、半荘2回勝負の1回戦目からです。
(半荘2回を打ってトータルポイント上位2名が勝ちあがり)
鈴木「遅くにすいません。○○戦の時の事で質問なんですが、覚えていますか?」
阿部「うん、牌姿さえ言ってくれれば大体答えられると思うよ」
鈴木「ずっと先手を取れず、苦しい戦いが続いていて、
ラス目で迎えた一回戦目のオーラス、ドラが暗刻の手が入りましたよね?」
ツモ ドラ
・前巡に打としている
・マンガンはツモでも出アガりでも3着、跳満をアガっても2着には届かない
鈴木「阿部さんはここから、を切ってダマテンにしましたよね?
役を作ることが難しいこの手牌だと、を切ってリーチを打つ人が結構多いと思うんですよ」
阿部「たしかにそうだね。
でも切りのもろ引っかけリーチでそう簡単にアガれるわけじゃないし、の場況も良くは見えなかった。
俺はこういう局面だとほぼを切り、両面への手変わりを考えるね」
鈴木「そういえば、阿部さんってこういうリャンカン選択の時は、大体外を切ってヤミテンですね。
僕がファクトリーでカンのリーチを打った時もを切ってヤミテンがいいって仰ってましたね。
まあ、あの時はかなりがいい場況だったんですが(笑)」
阿部「まあ、そういう場合は引っかけリーチも全然アリだと思うけど、
やっぱりここではを切るよ」
結果、すぐにをツモアガって、大きなラス抜けをします。
鈴木「あのマンガンツモは本当に大きかったですよね。
そして2回戦なんですが、オーラスを迎えて非常に微妙なポイント状況でした」
※阿部(西家、トップ目)から見て1回戦トップが対面(ラス親)、
1回戦2着が上家(南家)、下家(北家)は大きくマイナスしてほぼ目無し
・対面と上家は1100点差で対面が上。
・上家はこの半荘で二着目に浮上すれば勝ちあがり。
よって阿部は上家を二着目に上げないように、半荘を終わらせなければならない。
阿部「いや〜ホント微妙な点数状況だったよね。
親から1300点は当たれない。1000-2000はOKだけど、1300-2600はダメ(笑)。
2000-4000だとトータルで親をまくれるからOKなんだけど」
鈴木「正直、僕は完璧には把握してなかったんですけど、
そんなにシビアな状況だったんですか!?
ホント難しいですよね、条件戦って。
僕も最終局で1000点をアガれば残って…(略)」
阿部「で、とにかく早くテンパイを入れて、アガりきらなきゃいけないんだけど…」
鈴木「手がまとまらない9巡目、なんと親がドラのをリリースと」
阿部「驚いたよね。親は平穏に終わらせればいいわけだから。
でもまあ、ドラを切ったからにはテンパイと読むよね。
俺としては親にアガってもらってもOKだし」
鈴木「最悪な事にそのドラに当面の敵である上家がポンの声をかけるわけです。
上家も高い手はいらないんだから、あまり目立ちたくはなかったでしょうけど」
阿部「上家にアガられないように、手牌を進めなきゃいけないと思ってたら、なんと親がチー。
まだテンパってなかった。まあ、それでもアガってくれりゃいいんだけどさ」
その時の阿部の手牌が
ツモ
鈴木「ここに4枚目のを引いてくるんですよね。
阿部さんは少考してを切るんですが難しかったですね。
対局終了後に多井さんや古久根さんが来て、
微妙だけどカンした方が良かったんじゃない?と言っていました」
阿部「もちろんカンもあるんだけど、
カンして1300点以上の手になると対面の親からアガれなくなるんだよね。
さすがに親もチーでテンパイだろうし」
鈴木「最悪でもテンパイはしなくちゃいけないから、カンしてツモを増やした方が良い気もするのですが…、
う〜ん、微妙ですね。正直どう打つのが良いのかわからないです。
そして結局、テンパイしないまま終盤に上家に超危険牌のを引いて、オリるんですが…」
阿部「テンパイしてたら当然切るんだけど、ノーテンだからね。
ドラを切った親は途中からオリてたから、俺はテンパイしててもアガらなきゃ無意味。
だからは切らないよ」
結局上家の1人テンパイで終局し、阿部さんは+20オーバーにも関わらず、
卓内3位で残念ながら敗退となってしまいました。
ちなみに、上家の待ちはだったそうです。
敗退したとは言え、最後までプロの麻雀を見せてくれました。
鈴木「ありがとうございました。またお話させてください」
阿部「おう、いつでも大丈夫だよ」
こうして「どう打つテレフォン!?」は終わったわけですが、
改めて感じたのは阿部麻雀の太い芯でした。
安易に引っかけリーチを打たなかったり、アガらなきゃいけないのにしっかり危険牌を止めたり、
どんな状況でも自分の麻雀を打っているという事に驚きました。
局面、局面で多少の打ち筋の変化はありますが、根っこの部分は全く変わらないのです。
文章にしてみると、普通にできそうな気がしますが、実戦ではとても難しい事です。
私を含めこれからの選手には、この辺りを見習って精進していくべきだと感じました。
以上、鈴木智憲でした。
次回の「何切るテレフォン」もお楽しみに。
文責・鈴木 智憲
何切るテレフォン 第2回
- 2008.03.05 Wednesday
- 何切るテレフォン
- 02:04
- comments(1)
- trackbacks(0)
- -
- by RMU
皆さんこんばんは、RMU事務局です。
先日、当ブログ内で土田浩翔のエヌスク記事を紹介したところ、
会員の方からコメント欄に2点ほど質問をいただきました。
→土田のエヌスク記事紹介はこちら
土田から「回答しようにもコメント欄だけで書ききれる内容ではない」と相談され、
本日は「何切るテレフォン」第2回(というか番外編)としてそのテーマを取り上げようと思います。
みなさんこんにちわ!土田浩翔です。
最近は日本麻雀機構の業務に追われRMUのみなさんにはすっかりご無沙汰してます。
さっそく質問してくれた麻雀に対して向上心のある方に回答をさしあげたいと思います。
質問された方もそれ以外の方も読んでみてください。よろしく!
【質問1】
スジ牌を残すことがなぜ『即効性』になるのでしょうか?
【回答1】
「トイツ場」と呼ばれる場が出現すると、御存知のようにリャンメン形が埋まらなくなります。
もちろん、ツキが偏っていて何でもOKみたいな状態に仕上がっている人に「場」の性質は関係ありませんから、「トイツ場」でもタンピン三色がアガれることもあります。
また、例外的にリャンメンがスイスイ埋まる人もいます。
麻雀には例外がつきものですから致し方ありません。
リャンメン形が埋まらない裏側では何が起きているかというと、そのリャンメン形に必要な牌たちが一人の打ち手に集まっていることが多々あります。
したがって、「トイツ場」においてチートイツを狙うときには、
その「場」の偏りというか性質を利用して、手中にある牌の孤立筋牌を残せば他の孤立牌より重なる確率が高いという考え方をしたらどうか。
何も知らず、山読みや他家の捨て牌読みから、残す牌を決めるやりかたより即効性があると言いたかったのです。
【質問2】
チートイイーシャンテンになったときに選択肢の孤立4枚が全てトイツのスジになっていたとします。
ここでの打牌の判断基準はなんでしょうか?
【回答2】
イーシャンテンで残している牌がすべてスジ牌でどれも重なりそうな雰囲気のとき、
テンパイした瞬間、どの牌を待ちにすればいいのか?ということです。
私は、あとから来たスジ牌を優先して残すようにしています。
さらに言えば、あとから出来たトイツのスジ牌を優先して残すようにしています。
例題を挙げると…
という手牌に、ツモと来れば、そのが重なりそうに感じた牌ならば、
すでに手中にある孤立筋牌の中で一番古くから存在する牌を捨てていくということです。
また、
という手牌に、ツモと来たならば最新のトイツがになったわけですから、孤立スジ牌の中でもは一番ホットな孤立筋牌として最後まで残すということ。
この意味わかりますか?
孤立スジ牌だけの比較ならばあとから引いてきた牌を優先して残せばいいし、
トイツになっている牌を基準にすれば最後にトイツになった牌のスジ牌を優先して残せばいいんです。
以上、土田からのメールを掲載させていただきました。
「何切るテレフォン」ではブログ読者の皆様からの質問をお待ちしています。
質問がある方は事務局(info@rmu.jp)までメールをお送りください。
その際はメールの件名に「何切るテレフォンの質問」とお書きください。
なお内容は麻雀の質問に限定させていただきます(主旨と外れた内容の場合はお答えできない可能性があります)。
皆様の質問をお待ちしています。
先日、当ブログ内で土田浩翔のエヌスク記事を紹介したところ、
会員の方からコメント欄に2点ほど質問をいただきました。
→土田のエヌスク記事紹介はこちら
土田から「回答しようにもコメント欄だけで書ききれる内容ではない」と相談され、
本日は「何切るテレフォン」第2回(というか番外編)としてそのテーマを取り上げようと思います。
みなさんこんにちわ!土田浩翔です。
最近は日本麻雀機構の業務に追われRMUのみなさんにはすっかりご無沙汰してます。
さっそく質問してくれた麻雀に対して向上心のある方に回答をさしあげたいと思います。
質問された方もそれ以外の方も読んでみてください。よろしく!
【質問1】
スジ牌を残すことがなぜ『即効性』になるのでしょうか?
【回答1】
「トイツ場」と呼ばれる場が出現すると、御存知のようにリャンメン形が埋まらなくなります。
もちろん、ツキが偏っていて何でもOKみたいな状態に仕上がっている人に「場」の性質は関係ありませんから、「トイツ場」でもタンピン三色がアガれることもあります。
また、例外的にリャンメンがスイスイ埋まる人もいます。
麻雀には例外がつきものですから致し方ありません。
リャンメン形が埋まらない裏側では何が起きているかというと、そのリャンメン形に必要な牌たちが一人の打ち手に集まっていることが多々あります。
したがって、「トイツ場」においてチートイツを狙うときには、
その「場」の偏りというか性質を利用して、手中にある牌の孤立筋牌を残せば他の孤立牌より重なる確率が高いという考え方をしたらどうか。
何も知らず、山読みや他家の捨て牌読みから、残す牌を決めるやりかたより即効性があると言いたかったのです。
【質問2】
チートイイーシャンテンになったときに選択肢の孤立4枚が全てトイツのスジになっていたとします。
ここでの打牌の判断基準はなんでしょうか?
【回答2】
イーシャンテンで残している牌がすべてスジ牌でどれも重なりそうな雰囲気のとき、
テンパイした瞬間、どの牌を待ちにすればいいのか?ということです。
私は、あとから来たスジ牌を優先して残すようにしています。
さらに言えば、あとから出来たトイツのスジ牌を優先して残すようにしています。
例題を挙げると…
という手牌に、ツモと来れば、そのが重なりそうに感じた牌ならば、
すでに手中にある孤立筋牌の中で一番古くから存在する牌を捨てていくということです。
また、
という手牌に、ツモと来たならば最新のトイツがになったわけですから、孤立スジ牌の中でもは一番ホットな孤立筋牌として最後まで残すということ。
この意味わかりますか?
孤立スジ牌だけの比較ならばあとから引いてきた牌を優先して残せばいいし、
トイツになっている牌を基準にすれば最後にトイツになった牌のスジ牌を優先して残せばいいんです。
以上、土田からのメールを掲載させていただきました。
「何切るテレフォン」ではブログ読者の皆様からの質問をお待ちしています。
質問がある方は事務局(info@rmu.jp)までメールをお送りください。
その際はメールの件名に「何切るテレフォンの質問」とお書きください。
なお内容は麻雀の質問に限定させていただきます(主旨と外れた内容の場合はお答えできない可能性があります)。
皆様の質問をお待ちしています。
何切るテレフォン 第1回
- 2008.01.31 Thursday
- 何切るテレフォン
- 21:19
- comments(2)
- trackbacks(0)
- -
- by RMU
皆さんこんにちは、RMUの伊東直毅です。
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
南国育ちの私には、東京の冬でさえも耐え難い毎日です。
さて、もう年が明けて大分たつというのに、私の麻雀は今ひとつパッとしません。
「どうすればもっと上手くなるのだろう…。
それこそ、ライセンスの人たちみたいに…って、その手があったか!」
そう、強くなりたいなら強い人に聞けばいい。
そして、強い人ならたくさん自分の周りにいるではないか!
彼らの麻雀に対する考えを電話で学んでみよう。
そうすれば、私もブログ閲覧者の皆さんも、一緒にレベルアップできる!
という訳で、今回から新企画「何切るテレフォン」が始まります。
その内容は読んで字の如く、電話で何切るについて語っちゃおうというわけです。
その中でライセンス者の麻雀と若手の麻雀が熱くぶつかります。
是非最後までご覧下さい。
第1回目の今日は、「最速最強」こと多井隆晴プロ。
多井プロが優勝したペルセウスカップからの何切る問題です。
伊東「多井さんこんばんはー。ちょっと麻雀の話をしたいんですけど」
多井「おう、なんだ伊東か。勉強熱心だね〜。
いいよ、麻雀のことなら何でも聞いてくれ(笑)」
伊東「さすが多井さん。まず、改めて先日のペルセウスカップ優勝おめでとうございます。
さすがでした」
多井「おうサンキュー。麻雀の調子は悪くなかったからね。
それで、話したいことって何?」
伊東「ラス前で連荘した多井さんの親番なんですけど覚えてます?」
多井「当たり前じゃん、全部覚えてるよ。」
伊東「さすがです。それで1本場の牌姿なんですが…
前局5800をアガり、いいムードで迎えた1本場、この手も是非仕上げたいですよね。
でも1メンツ4トイツのこの手、メンツ手でもトイツ手でも2シャンテンと捌きが難しそうです」
ペルセウスカップ決勝戦 南3局1本場 親 トップと4000点差の2着目(トップが優勝)
ツモ ドラ
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
南国育ちの私には、東京の冬でさえも耐え難い毎日です。
さて、もう年が明けて大分たつというのに、私の麻雀は今ひとつパッとしません。
「どうすればもっと上手くなるのだろう…。
それこそ、ライセンスの人たちみたいに…って、その手があったか!」
そう、強くなりたいなら強い人に聞けばいい。
そして、強い人ならたくさん自分の周りにいるではないか!
彼らの麻雀に対する考えを電話で学んでみよう。
そうすれば、私もブログ閲覧者の皆さんも、一緒にレベルアップできる!
という訳で、今回から新企画「何切るテレフォン」が始まります。
その内容は読んで字の如く、電話で何切るについて語っちゃおうというわけです。
その中でライセンス者の麻雀と若手の麻雀が熱くぶつかります。
是非最後までご覧下さい。
第1回目の今日は、「最速最強」こと多井隆晴プロ。
多井プロが優勝したペルセウスカップからの何切る問題です。
伊東「多井さんこんばんはー。ちょっと麻雀の話をしたいんですけど」
多井「おう、なんだ伊東か。勉強熱心だね〜。
いいよ、麻雀のことなら何でも聞いてくれ(笑)」
伊東「さすが多井さん。まず、改めて先日のペルセウスカップ優勝おめでとうございます。
さすがでした」
多井「おうサンキュー。麻雀の調子は悪くなかったからね。
それで、話したいことって何?」
伊東「ラス前で連荘した多井さんの親番なんですけど覚えてます?」
多井「当たり前じゃん、全部覚えてるよ。」
伊東「さすがです。それで1本場の牌姿なんですが…
前局5800をアガり、いいムードで迎えた1本場、この手も是非仕上げたいですよね。
でも1メンツ4トイツのこの手、メンツ手でもトイツ手でも2シャンテンと捌きが難しそうです」
ペルセウスカップ決勝戦 南3局1本場 親 トップと4000点差の2着目(トップが優勝)
ツモ ドラ
- calendar
-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- RMU
- リアル・マージャン・ユニット。 多井隆晴、阿部孝則、河野高志、藤中慎一郎ら最強プロ達が結成した麻雀競技の新組織。麻雀競技の質的向上と競技者の育成を図り、同時に健全な麻雀遊戯の普及浸透に尽力し、もって競技者の社会的・経済的地位を確立することを目的とする。
- selected entries
-
- 何切るテレフォン 第4回 (09/25)
- 何切るテレフォン 第3回 (04/24)
- 何切るテレフォン 第2回 (03/05)
- 何切るテレフォン 第1回 (01/31)
- categories
- archives
-
- May 2011 (3)
- April 2011 (9)
- March 2011 (9)
- February 2011 (10)
- January 2011 (13)
- December 2010 (13)
- November 2010 (11)
- October 2010 (12)
- September 2010 (10)
- August 2010 (12)
- July 2010 (9)
- June 2010 (15)
- May 2010 (11)
- April 2010 (10)
- March 2010 (6)
- February 2010 (6)
- January 2010 (13)
- December 2009 (18)
- November 2009 (16)
- October 2009 (16)
- September 2009 (11)
- August 2009 (12)
- July 2009 (15)
- June 2009 (15)
- May 2009 (13)
- April 2009 (11)
- March 2009 (9)
- February 2009 (10)
- January 2009 (11)
- December 2008 (12)
- November 2008 (11)
- October 2008 (10)
- September 2008 (15)
- August 2008 (10)
- July 2008 (8)
- June 2008 (7)
- May 2008 (8)
- April 2008 (8)
- March 2008 (12)
- February 2008 (12)
- January 2008 (11)
- December 2007 (20)
- November 2007 (3)
- recent comment
-
- 雪森しずく出演舞台のお知らせ
⇒ stussy (01/13) - 雪森しずく出演舞台のお知らせ
⇒ nike air max 90 (03/25) - 第2回日本麻雀機構杯予選 自戦記
⇒ fitflop sale (03/24) - プレイヤーの横顔 第1回 多井 隆晴
⇒ ultra boost (02/24) - 入会審査のお知らせ
⇒ 100円エコPCマーケット (07/29) - ブログリニューアルのお知らせ
⇒ 佐々木 (06/15) - ブログリニューアルのお知らせ
⇒ 紳士28号 (06/01) - ブログリニューアルのお知らせ
⇒ ちい (05/27) - ブログリニューアルのお知らせ
⇒ 焼き鳥名無し (05/16) - 日本オープン決勝 結果速報
⇒ 多井隆晴 (03/28)
- 雪森しずく出演舞台のお知らせ
- recent trackback
-
- 2010年度後期 R2レポート 第2節
⇒ ヤフコメログ - Yahoo!ニュースコメント (05/09) - 2009年前期 R2レポート 第4節
⇒ 海辺(ビーチ)でリーチ!DS (09/13) - エヌスク連載コラム紹介 即席不ヅキ脱出法−土田浩翔
⇒ ヴィーナス&ブレイブス (08/02) - 2009年前期 R2レポート 第1節
⇒ 麻雀格闘倶楽部 Wii (06/06) - 日本麻雀機構 千葉支部大会のお知らせ
⇒ 麻雀格闘倶楽部 Wii (05/24) - エヌスク連載コラム紹介 即席チートイツ克服法−土田浩翔
⇒ 如何打寺和尚の悩める一打 (04/10) - 東京麻雀ワールドのご案内
⇒ 麻雀 (02/11) - エヌスク連載コラム紹介 凡人の凡人による凡人のための麻雀−阿部孝則
⇒ 如何打寺和尚の悩める一打 (01/30)
- 2010年度後期 R2レポート 第2節
- recommend
- recommend
- recommend
- links
- profile
- 組織概要
- 組織名 RMU(アールエムユー) 設立日 2007年7月1日 所在地 〒272-0134 千葉県市川市入船3-15 RMU事務局 TEL 047(399)9150 E-MAIL info@rmu.jp
- ご注意
- 当ブログへのリンクはフリーですが、掲載された画像・文章の無断転載を禁止させていただきます。
- search this site.
- mobile
- sponsored links