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  • 2011.09.26 Monday
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何切るテレフォン 第3回

こんにちは、鈴木智憲です。
大好評(!?)の何切るテレフォン第3回目は
私鈴木が「寡黙な王者」こと阿部孝則プロに電話します。

阿部さんと言えば、プレイヤーの横顔でも紹介されているように、
非常に我慢強く、常に淡々と打ち、気配が表に出ないという凄い打ち手です。
観戦していて「さすがにここは勝負か!?」という局面でも、
簡単には打たずに当たり牌を止めてテンパイを入れたり、
勝負所ではきっちりアガる場面を何度も目の当たりにしてきました。

私も目標としている選手であり、最近はよく観戦させて頂いてます。
その中で印象に残った局に関して質問してみました。
今回は「何切る」というより「どう打つ?」と言った方が、
合っているかもしれませんが…。

まずは某タイトル戦の本戦、半荘2回勝負の1回戦目からです。
(半荘2回を打ってトータルポイント上位2名が勝ちあがり)

鈴木「遅くにすいません。○○戦の時の事で質問なんですが、覚えていますか?」

阿部「うん、牌姿さえ言ってくれれば大体答えられると思うよ」

鈴木「ずっと先手を取れず、苦しい戦いが続いていて、
ラス目で迎えた一回戦目のオーラス、ドラが暗刻の手が入りましたよね?」

四萬六萬八萬九筒九筒九筒二索三索七索八索九索東東 ツモ四索 ドラ九筒

 ・前巡に打五索としている
 
 ・マンガンはツモでも出アガりでも3着、跳満をアガっても2着には届かない

鈴木「阿部さんはここから、八萬を切ってダマテンにしましたよね?
役を作ることが難しいこの手牌だと、四萬を切ってリーチを打つ人が結構多いと思うんですよ」

阿部「たしかにそうだね。
でも四萬切りのもろ引っかけリーチでそう簡単にアガれるわけじゃないし、七萬の場況も良くは見えなかった。
俺はこういう局面だとほぼ八萬を切り、両面への手変わりを考えるね」

鈴木「そういえば、阿部さんってこういうリャンカン選択の時は、大体外を切ってヤミテンですね。
僕がファクトリーでカン二萬のリーチを打った時も一萬を切ってヤミテンがいいって仰ってましたね。
まあ、あの時はかなり二萬がいい場況だったんですが(笑)」

阿部「まあ、そういう場合は引っかけリーチも全然アリだと思うけど、
やっぱりここでは八萬を切るよ」

結果、すぐに五萬をツモアガって、大きなラス抜けをします。

鈴木「あのマンガンツモは本当に大きかったですよね。
そして2回戦なんですが、オーラスを迎えて非常に微妙なポイント状況でした」

※阿部(西家、トップ目)から見て1回戦トップが対面(ラス親)、
 1回戦2着が上家(南家)、下家(北家)は大きくマイナスしてほぼ目無し

・対面と上家は1100点差で対面が上。
・上家はこの半荘で二着目に浮上すれば勝ちあがり。

よって阿部は上家を二着目に上げないように、半荘を終わらせなければならない。

阿部「いや〜ホント微妙な点数状況だったよね。
親から1300点は当たれない。1000-2000はOKだけど、1300-2600はダメ(笑)。
2000-4000だとトータルで親をまくれるからOKなんだけど」

鈴木「正直、僕は完璧には把握してなかったんですけど、
そんなにシビアな状況だったんですか!?
ホント難しいですよね、条件戦って。
僕も最終局で1000点をアガれば残って…(略)」

阿部「で、とにかく早くテンパイを入れて、アガりきらなきゃいけないんだけど…」

鈴木「手がまとまらない9巡目、なんと親がドラの南をリリースと」

阿部「驚いたよね。親は平穏に終わらせればいいわけだから。
でもまあ、ドラを切ったからにはテンパイと読むよね。
俺としては親にアガってもらってもOKだし」

鈴木「最悪な事にそのドラに当面の敵である上家がポンの声をかけるわけです。
上家も高い手はいらないんだから、あまり目立ちたくはなかったでしょうけど」

阿部「上家にアガられないように、手牌を進めなきゃいけないと思ってたら、なんと親がチー。
まだテンパってなかった。まあ、それでもアガってくれりゃいいんだけどさ」

その時の阿部の手牌が

三萬四萬五萬七萬七萬二筒四筒四筒六索六索八索八索八索 ツモ八索

鈴木「ここに4枚目の八索を引いてくるんですよね。
阿部さんは少考して六索を切るんですが難しかったですね。
対局終了後に多井さんや古久根さんが来て、
微妙だけどカンした方が良かったんじゃない?と言っていました」

阿部「もちろんカンもあるんだけど、
カンして1300点以上の手になると対面の親からアガれなくなるんだよね。
さすがに親もチーでテンパイだろうし」

鈴木「最悪でもテンパイはしなくちゃいけないから、カンしてツモを増やした方が良い気もするのですが…、
う〜ん、微妙ですね。正直どう打つのが良いのかわからないです。
そして結局、テンパイしないまま終盤に上家に超危険牌の四萬を引いて、オリるんですが…」

阿部「テンパイしてたら当然切るんだけど、ノーテンだからね。
ドラを切った親は途中からオリてたから、俺はテンパイしててもアガらなきゃ無意味。
だから四萬は切らないよ」

結局上家の1人テンパイで終局し、阿部さんは+20オーバーにも関わらず、
卓内3位で残念ながら敗退となってしまいました。
ちなみに、上家の待ちは一萬四萬だったそうです。
敗退したとは言え、最後までプロの麻雀を見せてくれました。

鈴木「ありがとうございました。またお話させてください」

阿部「おう、いつでも大丈夫だよ」

こうして「どう打つテレフォン!?」は終わったわけですが、
改めて感じたのは阿部麻雀の太い芯でした。
安易に引っかけリーチを打たなかったり、アガらなきゃいけないのにしっかり危険牌を止めたり、
どんな状況でも自分の麻雀を打っているという事に驚きました。
局面、局面で多少の打ち筋の変化はありますが、根っこの部分は全く変わらないのです。
文章にしてみると、普通にできそうな気がしますが、実戦ではとても難しい事です。
私を含めこれからの選手には、この辺りを見習って精進していくべきだと感じました。

以上、鈴木智憲でした。
次回の「何切るテレフォン」もお楽しみに。


鈴木 智憲
文責・鈴木 智憲


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